私の思う仲介業者の在り方

不動産取引に失敗しないための基礎知識

2015年10月30日掲載記事です

先日、ある同業者様とお話しをさせて頂いていた時の話です。

その社長様は、私の様な仲介業務では無く、建売住宅(あまり好きな言い方ではないのですが・・・)を分譲される事業主様なのですが、「最近は、引渡しが終わったら、その代金支払いの時に、今後建物に不具合等があった場合には、〇〇さん(事業主担当者様)に直接連絡をして下さい」なんて、アフターを丸投げしてくる仲介業者さんが多いとのこと。言い方を荒げれば、「売り逃げ」ですよね。言葉と云うのは大変便利で、「クレームが発生しても仲介業者が出来ることは無いんだから、直接事業主様に連絡を入れて頂く方が、事業主様も状況を的確に判断することが出来、強いては、迅速に補修も対応・段取り出来るのだからお客様にとってもいい事じゃ無いか。」と、私も過去に勤めていた上司から言われたことがあります。それはそうかもしれないのですが、割合は大きくないとしても、お客様は仲介担当者を信じてご決断を頂いた部分もあるかと思います。大きな「カスタマーセンター」なんかの部門を持たれている事業主様ならまだしも、契約と引渡しの2回程しか会って無い相手(事業主)に、不具合補修のご連絡をなされることは、お客様にとってもかなりのご心労になるかと思うのですが・・・。工事日程の調整等であれば、直接のやり取りも仕方が無いかと思いますが、状況確認と初期対応は、少なくともお伺いさせて頂き、対応することが、仲介手数料を頂戴する仲介業者の責務と私は考えているのですが、最近は結構その辺りが「ドライ(本当に言葉は便利ですね)」になってきているとの話でした。

不具合(クレーム)と云うのは、高額な「家」であっても、やはり人がすることなので、ゼロにすることは、不可能な様に思います。ただ、大なり小なりその不具合が発生した時に、これから永くその家にお住まい頂くことになるお客様に対する「ご不安」を少しでも和らげて頂く為のご相談に乗らせて頂く事が、仲介業者として重要なことの様に私は思うのですが・・・。新鮮な情報をどこよりも早く、情報産業ですので、やはり物件情報をいち早くお届けするのも、当然大切な仕事なのですが、それだけが仲介業者の仕事では無いと確信してます。

これだけネットで物件情報が溢れている時代です。確かに少し前にメディアにも取り沙汰されましたが、「囲い込み」により、販売元以外の他社ではご紹介をさせて頂く事が出来ない物件があるのも確かです。ただ、多くの物件は何処の不動産業者でも情報は共有しています。それなら、何を以ってご購入の判断とするか。それは物件同様、仲介業者も選ばれる必要があると思います。

お客様にとっては、ご希望に見合う物件を紹介してくれる業者が一番かと思います。ただ、煩わしいかもしれませんが、物件だけで無く、本当にこれからの「住まい」に関するご相談が出来るパートナーの仲介業者もマイホームご購入の要と言っても過言では無い様に思います。「名前が通った大手業者が安心」。お気持ちは非常によくわかります。ただ、大手業者を含め、他社ではお聞きになれなかった新たな「情報」も、別の不動産業者と話をすることであるかも知れません。永く快適にお暮し頂けるマイホームご購入の為にも、お住まい探しの際には、セカンド・サードオピニオンを、是非お奨めさせて頂きたいと云うお話しでした。

コメント