個人信用情報ってご存知ですか?

不動産取引に失敗しないための基礎知識

2014年6月3日掲載記事です。

マイホームをご購入なされるお客様の多くは、住宅ローンをご利用になられることかと思います。この住宅ローンの申し込みを行った際、ほとんどの金融機関が先ず行う作業として、お客様ご自身の「個人信用情報の照会」があります。クレジットカードのご利用状況や過去のローン(マイカーローン等)のご返済状況等を確認するためのものです。この信用情報照会で過去に「延滞」等の履歴が出てくると、正直住宅ローンのご利用は非常に困難になって参ります。

ご返済が困難なご事情等があり、ご自身もご理解なされたうえで返済が滞り、信用情報記録に「延滞」登録がなされてしまうのならともかく、最近多いのが、お客様が知らない内のこの様な登録、例えば賃貸住宅等で家賃を回収業者が代行する場合・携帯電話を分割払いで購入なされている場合・通販番組で購入した「無利息」の分割購入のお買物の場合等、お客様ご自身には「借入れ(ローンを組んだ)をした」「クレジットを組んだ」と云う感覚が無い状態で、実はそれが借入れ(ローン)であり、この代金の引落し等が残金不足等により出来なかった場合、お客様はご存知無いまま、「まさか」の信用情報機関への延滞登録がなされてしまい、住宅ローン等が非承認となってしまうことが多くなっているのも事実です。クレジット社会の産物ですね。

例えば、料金返済専用で使用されている預金通帳の残高が、おおよそ普段分の残額を残していたにも拘らず、その月に限って何かの支払額が多く電話代等の引落しが出来なかった。後から届いた納付書で直ぐに支払いは済ませた。その後何度か同様の事情で引落し日に残高不足で後日の精算になってしまったことがある。多くの方は「引落し日に残高不足で落ちなかったけれど、その後すぐに支払いはしているから延滞なんてしたことはありません」とおっしゃるのですが、最近は携帯電話も高額になり本体価格を毎月の通話料に上乗せして支払うケースが多く、これはクレジット払いそのものですので残高不足は延滞とされ、クレジット会社から信用情報機関に対し延滞登録がなされてしまう場合があるのです。家賃代行業者の多くもそうですが、通販等で無利息の分割払いのお買い物等も、売る側の割賦販売等、「売るための方法」とお考えで、ローンを利用していると云うご実感が無い方が多いのも、私共がお話しをさせて頂いていてよく感じることです。ポイントが溜まる等の理由でクレジットカードを介しての公共料金等の支払いをご利用のお客様も最近多くいらっしゃいますが、今迄の様な「ちょっとゴメン、すぐ払うから」は通じなくなってしまいますのでカード払いのご利用もご注意も必要です。たった数千円のお支払いの遅延で、マイホームの購入等いざと云う時に借り入れが出来なくなってしまうのは本当に残念ですものね。

この個人信用情報を管理しているのが「個人信用情報機関」であり、主に3社あるのですが、金融機関の多くは、住宅ローン申込み受託の際、この3社共にお客様の信用情報に付、確認をとります。この信用情報と云うのが前記のお客様個人のお借入情報だけでなく、いつ・何処の金融機関が何の目的で信用照会をかけたのかが、一定期間履歴として残ります(履歴の詳細項目は未公表の為、記載内容と異なる場合がございます。ご了承ください)。

たまにお客様から、ある不動産屋さんで物件探しをするのに資金計画の一環として、どれだけ金利優遇が取れるか?実際に幾ら位迄借り入れが出来るか?を何社かの銀行に申込をして、より具体的な資金シミュレーションを今の段階からしてみましょうと言われました。とお聞きすることがあります。結論から申します。「お控え下さい。」より有利な条件の金融機関を模索することは重要ですが、それは物件が決まってからで十分です。資金計算の段階では逆に無理なく、これから長いお支払いを頂ける様、条件の厳しい金融機関の支払いシミュレーションで試算をする方が、いたずらに物件価格を上げることも無く適切かとも思われます。それに前記の通り信用照会をした履歴が残ってしまいます。例えばA銀行B銀行C銀行D銀行の4金融機関に物件未決定の状態で事前の申し込みをし、数か月後にたまたまその時条件が一番良かったE銀行に申込を行った場合、本命のE銀行がお客様の信用照会をかけた場合、「以前にABCD4金融機関に申込みをしているのに何で今回うちの銀行に?」と云う疑念を頂かれてしまう可能性も否めません。実際4件目以降の相談の場合は規定で受付出来ませんと金融機関に言われたことが私も過去にございます。

信用情報の内容にご心配があれば、銀行を介してでは無く、ご本人様であれば各信用情報機関に内容の開示を求めることが可能です。資金計算は再安金利で試算するのでは無く、少しゆとりを持たれた金利条件等での試算が、後のお支払いに余裕も生まれてくるかと思われます。優遇金利や条件等のおおよそは電話によるヒアリングでも目星はたてられます。いざ巡り合えた「これと云う物件」をお求めになられる際、より有利な条件でのお借入金融機関でのお申し込みが出来る様、不要なローンの申込などはお控えになられることをお奨め致します。

最後に・・・

個人信用情報って怖いですね。

※記載内容は著者個人の見解によるもので内容を保証するものではございません。お客様個々のご事情やその時の情勢により記述内容が異なる場合がございます。ご了承下さいませ。

コメント