「買う」のが得か「借りる」のが得か

不動産取引に失敗しないための基礎知識

2014年5月31日掲載記事です。

「買う」のと「借りる」のって、結局どちらがお得なんですか?

ご来店頂いたお客様、オープンハウス等にご来場頂いたお客様よりよくお聞きする質問です。以前にも一度シミュレートしたこともあり生涯居住費としてはどちらもあまり変わりませんとお答えさせて頂くのですが、お客様もインターネット等の情報で既にお調べのご様子で「やっぱりそうなんだ」と云うお返事をちらほらお聞きする機会がございます。

実際、本当はどれ位違うのだろうか?検証してみました。
(例)共通項目・・・30歳でご結婚と同時にご新居に入居。2年後に第一子、4年後に第二子が誕生し、65歳でご定年。今の日本の平均寿命の83歳で生涯を終えられた方の場合。
30歳でマイホーム購入 物件価格の100%:3000万円借入 期間:35年 金利:固定金利で2.3%の場合
購入時の諸費用約280万円、月々のローン支払額:104,060円、固定資産税想定額:当初10年間を年額10万、以降10年きざみに1万円づつ減額と仮定し54年分、物件修繕費:当初13年目に100万円、26年目に500万円、37年目に500万円、火災保険料を当初35年分は前記諸費用額に含め、36年目以降分を年間10,000円と想定し計算した場合、83歳迄に要する居住費総額は約6,272万円となります。

一方生涯賃貸にお住まいになられた場合
ご結婚当初、礼金・引越金等で約30万円の諸費用、駐車場込で月額賃料85,000円のお部屋に入居。8年後第1子の小学校入学に併せ少し広めのお部屋にお引越し。礼金・引越金等で約45万円の諸費用、駐車場込で月額賃料102,000円のお部屋に入居。36年後、第2子も33歳、ご主人様も65歳の定年を迎えた後、ご夫婦二人になったこともあり、新婚当初の広さのお部屋にお引越し(礼金・引越費用で約30万、月額賃料を駐車場込で85,000円)をなされた場合、火災保険は入居年から年間1万円の借家人賠償保険に加入したとして生涯居住費合計は約6,239万円となります。

購入した場合の方が、約33万円高くなりますが、あくまで将来の費用は推測値と云うことからすると売買・賃貸いずれも生涯居住費としては大きく変わらないという試算結果になります。
※あくまで売買・賃貸いずれの場合も当社推測値の試算となりますので予めご了承下さいませ。

数値上の総額だけ見ると、そう大きな違いは無いのですが、一覧表にして見直した場合、一番目に付くのがご定年後となる65歳以上の居住費です。30歳で購入、35年ローンを組んで仮に35年目一杯で返済しても65歳の定年後にはローンは無く、固定資産税や火災保険料を考慮しても月額約5,000円程度の居住費なのに比べ、賃貸の場合は生涯に渡り月額約85,800円程度の居住費の支出が必要となります。将来の年金支給額を考慮してもこの居住費の支出はかなり大きいと思えます。

結論を申しますと・・・
「買う」「買わない」は損・得だけで考えるのでは無く、皆様個々のライフスタイルに併せたご選択が望ましいかと思われます。
売買・賃貸共に取扱いしている当社では、お客様のご事情を最優先に考え、後にお叱りを受ける様な利益優先の仕事は一切行いません。物件探しは勿論、ご資金計画等に関するご相談もお気軽にお問い合わせを下さいませ。

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